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キーワードとなっている「ダンスの編集」とは。
振付をする際、自分がすべて考えてダンサーに与える形を取っていません。自分を含め出演者各自から出てきた動きを、速度を変えたり他者の振りと組み合わせたりして素材を作り、それを私が構成しています。この作業は振付というより、映像や雑誌の編集に近いため、自分の創作方法を「ダンスの編集」と呼んでいます。
松岡正剛の「編集工学」の思考方法にも、影響を受けているかもしれません。遊びやスポーツ、料理など全てにおいて「編集」は活かせるという考え方です。
作品はリハーサルや体作りに、とても時間がかかります。「ダンスバカ」になってしまわぬよう、オフの日は他の芸術作品を見たり、ただ散歩するなど、ダンスと関わらない時間を作るよう心がけています。その方が作品づくりに新しいヴィジョンをもたらしてくれるような気がしています。
作品に参加するダンサーによって得られる部分は大きいのでしょうか。
上記のような作り方をしているので、当然各ダンサーの役割は大きくなります。ダンサーを変更した再演は不可能で、ダンサーが変われば作品の振付自体が変わります。アイデア出しのブレーンストームから始め、動きを発展させる作業を一緒に楽しめる人が、共同作業をする上での必須条件となります。今後はダンサーに限らず、ダンス未経験者や役者さんなどとも作業をしたいと考えています。
グループ作品では、振付の立体的な配置など空間の多彩な使い方が印象に残ります。
舞台いっぱいに人が広がって同じ振付を踊る「ユニゾン」に面白味を感じないからです。なるべく空間を立体的に使うことを常に心がけています。例えば複数のダンサーを一カ所に集めることで、舞台の「余白」を美しく表現できます。リフトや装置を使って高さを出したり、床に近い動きで低さを強調することで、空間のコントラストも作りだせるでしょう。
コントラストという面では、リフトなどのダイナミックな動きと対比するために、指先だけの動きなど地味な振りも積極的に取り入れています。こうしたフォルムは、時にいとおしさを醸し出すことがあり、それが気に入る場合もあります。■
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