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レモンボム -trio version- 横浜ソロ×デュオ<Competition>+審査員賞受賞 | ||
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黒い制服姿の女子3人。レモンを巡る、束の間の断想。 静かで、奇妙で、どこか懐かしい。そわそわ、じりじり、ゆるりゆるり。 意地悪な泣き笑い。そして、爆弾が――。 構成・演出: 浜口彩子 振付・出演: MILLA/鈴木優理子/浜口彩子(2006年5月以降) 振付・出演: MILLA/楠美奈生/浜口彩子(2005年2月〜2006年1月) 音楽: 堀越功 演出協力: 中田顕史郎 上演時間:30分 | ![]() 撮影:飯田研紀 | |
「レモンボム -trio version-」は、この上ない奔放な夢を見させてくれる作品だ。黒い制服姿の女子3人が揃ってびよよーんと手を伸ばしたり、ガニ股姿でバタバタしながら突然倒れたり、カラスの鳴き声とピアノの音色が不意に挟み込まれたり、しまいには数珠になったレモンをブンブン振り回す人も出てきたり…。 こう書くとハチャメチャだけど、どこか静かで懐かしい感覚がよみがえってくる。まるで放課後、女子同士の交換日記をこっそり読んでしまった時のような、密かに自分の中にしまっておきたい体験…。 浜口彩子の振付・構成は、細部まで行き届いた知的かつ奔放な文体。空間の使い方や動きの緩急のバランスが絶妙で、小気味よい後味を残してくれる。そして、そこまでやるか!と思わせるちっぽけな振付が、見てはいけない秘密をこっそり覗いているような、不思議な感覚を与えてくれる。 | ![]() 撮影:飯田研紀 | ||
この三人の踊りはとても面白かった。まず、全体の間が良い。半円形の舞台空間の使い方、踊りの緩急、三人の動きの有機的な繋がり、どれを取っても小気味よく、レモンも有ってかとてもさわやかな感じがした。全員黒いスカートやワンピースを着て、舞台上を自由に戯れているようだった。音もシンプルなものや、印象に残るメロディラインのピアノの音が柔らかい。三人のそれぞれの動きは別々の様で妙に統一感があり、ばらけてはまとまり、走っては停まり、一人が大きく動けば、後の二人は細かい微妙な動きを見せたりする。後半のソロパートでも身体の運び方が上手く柔らかで、人間と言うよりも小動物や子供を思い浮かべる。動きは抽象的で有りつつも、三人の動きの連携から様々なイメージを想起させる。時計であったり、戯れる子犬や、昔の記憶の中をかき混ぜたり、ゆっくり浸ったり。 全体的にちょっと長い印象を残したのがもったいないが、全体としては完成度が高く、もう一度観てみたい作品だった。最後の方に五つのレモンが連なった小道具をダイナミックに振り回すシーンがあるのだが、五つのレモンが円形の空間を回る絵はとても印象的だった。 (michiさん,ビジュアル+空間アーティスト) | ![]() 撮影:飯田研紀 | ||
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| 撮影:飯田研紀 | ||||
上演・改訂歴 2006年10月 スペイン・カナリア諸島ダンスフェスティバル 11MASDANZA Choreography Contest出場。ファイナリストに選出。 2006年5月 日韓ダンスコンタクト(第18回韓日ダンスフェスティバル)(ソウル・アルコ芸術劇場 小劇場) 2006年1月 横浜ソロ×デュオ<Competition>+審査員賞受賞(赤レンガ倉庫1号館3Fホール) 2005年10月 東京コンペ#2出場(丸ビルホール) 2005年7月 麻布die pratze ダンスが見たい!7 「コリアダンスコレクション1」にてトリオ・バージョン再演 2005年2月 日韓ダンスコンタクトvol.2(青山円形劇場)にてトリオ・バージョン初演 2003年9月 ST Spot ラボ20#15 キュレーター岩淵多喜子 上記のソロ作品「レモンボム」を上演 2003年夏 Rosas Summer Studio Program 2003(プリュッセル)にてソロ・バージョンを製作・上演 | ||
| アーティスト・プロフィール | ||
| ■MILLA - milla - (dancer, choreographer) | ||
1989年よりダンスを始める。日本ヘルス&スポーツ学院ダンス留学科卒業。ケルンバレエアカデミー(ドイツ)、トロントダンスシアター(カナダ)にて研修。現在、木佐貫邦子、野和田恵里花に師事。木佐貫邦子+neo、M-Laboratory(三浦宏之主宰)などの活動に参加、2004年より浜口彩子作品に出演。また、創作活動としてグループ作品、ソロ作品に取り組む。「メタリックフラワー」(2003) 「P」(2004) 「飛ぶ〜かもめに飛ぶことを教えた猫より〜」(2005)など。 | ![]() 撮影:飯田研紀 | |
| ■楠美 奈生 -nao kusumi- (dancer, choreographer) | ||
神田外語大学中国語学科卒。幼少の頃股関節の亜脱臼を治すためダンス教室に入門。スターダンサーズバレエ団にて、クラシックバレエを学ぶ。1994年より中国舞踊に転向、民族舞踊、古典舞踊を 楊錫/閻仲ハンに学び国内・外の公演活動に参加。大学在籍中に中国北京民族舞踏学院にて研修。その後ダンス活動を休止し、貿易商社で3年間勤務、2001年より再開し木佐貫邦子に師事、ダンスグループ「木佐貫邦+neo」、浜口彩子の活動に参加。 | ![]() 撮影:飯田研紀 | |
| ■堀越 功 -isao horikoshi- (music composer) | ||
ライブシーンでの評価も高いピアニスト。コンピュータによる繊細な音響操作を特徴とする作曲家でもある。現代音楽,ジャズ,即興演奏,プログレッシブ・ロック,ブラジル音楽など,ジャンルを横断した活動を続ける。美しも激しいそのピアノ演奏は,船橋陽(sax),河崎純(contrabass),立岩潤三(drums)とのグループ「SHERPA」や,元高円寺百景,現ポチャカイテマルコの桑原重和(bass)とのグループなどで聴くことができる。 ダンス作品では,作品ごとにアプローチを変える。浜口彩子の近作では,動きと音のモンタージュを具現化。両者の関係を問い直す作業を続けている。 近作としてソロCD「thought」(2004年)。最近の舞台音楽作品として,浜口彩子「5/6,200,000,000物語」(2004年),同「レモンボム -trio version-」(2005年),ニブロール「ドライフラワー」(2004年,SHERPAにて担当)などがある。音楽解説 | ||
| ■中田 顕史郎 -kenshiro nakata- (artistic advisor) | ||
兵庫県神戸市出身。上智大学経済学部経営学科卒。大学在学中より芝居をはじめる。1990年に劇団青空美人を旗揚げ。以降2001年まで同劇団を中心に舞台出演。2001年からは、ポカリン記憶舎、reset-N、リュカ、時間堂ほかの舞台に出演。2004−2005年王子小劇場アワード年間最優秀主演男優賞。 またCM/映画出演・ナレーションなどの映像関連活動もおこなう。出演CM「ユニバーサルミュージック:DISCOFEVER」は第81回ニューヨークADC、第5回アジア太平洋広告祭でそれぞれ銀賞を受賞。 また1987年よりモダンダンス・コンテンポラリーダンスの演出に関わる。2001年からオランダ・アムステルダムを中心に活動する楠田健造の全作品のアーティステッィク・アドバイザー/ドラマツルギーなどを担当。2003年以降,本格的に浜口作品のアーティステッィク・アドバイザー/ドラマツルギーとして参加。 | ||
| ■浜口 彩子 -ayako hamaguchi- (artistic director, dancer, choreographer) 詳細 | ||
上智大学文学部新聞学科卒。在学中よりダンスを始める。1997年より木佐貫邦子に師事。これまでに木佐貫邦子+neo、日玉浩史主宰Compagnie L.S.D.Sなどの活動に参加。2003年からはグループ作品に取り組む。主な作品は「5/6,200,000,000物語」(2004〜05年,横浜ソロ×デュオ<competition>+,ダンスビエンナーレ東京2004ショーケース,神楽坂die pratze ダンスがみたい!新人シリーズ3出演),「レモンボム -trio version-」(2005年,日韓ダンスコンタクトvol.2)など。 | ![]() | |
| 撮影:飯田研紀 | ||